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ヘリコプターとプライベートジェットの違いとは?料金や品質の観点から解説!
「ヘリコプターとプライベートジェットはどこが違うのか知りたい」
「自分に向いているのはどっち?」
など、ヘリコプターとプライベートジェットの違いを疑問に思っている人もいるでしょう。
ヘリコプターは直線距離200km以下の移動で、目的地の近くに空港がない場合に向いています。一方、プライベートジェットは直線距離が200km以上離れた目的地で、空港がある場合に便利です。
以下では、移動の利便性、スペック、時短性、金額の4つの視点からヘリコプターとプライベートジェットの違いを解説します。
ヘリコプターとプライベートジェットの違い【就航率】
スケジュールの確実性を重視する方は、プライベートジェットがおすすめです。ヘリコプターは、「有視界飛行」という目視で飛行を確認する飛び方をします。そのため、飛行が雪や雲・風などの天候に左右されやすいのが難点です。
一方、プライベートジェットは、目視ではなく「計器飛行」といわれる計器を頼りに飛びます。これは一般航空会社として馴染みのあるJALやANAと同じ飛行方法です。そのため、一般の航空会社でも飛べない台風などの気象条件以外は、雨・雲・風があっても飛行が可能です。
以下では、雪や曇り、強風の場合、2つの機体の就航率をみていきましょう。
雪の場合
雪の場合は、ヘリコプターの就航率が著しく低くなります。雪の場合のヘリコプターとプライベートジェットの就航率は、以下の表の通りです。
移動方法 | 就航率 |
---|---|
ヘリコプター | 5% |
プライベートジェット | 90% |
プライベートジェットの就航率は、雪でもほとんど欠航しないことが分かります。冬の時期の移動や、北国や山の中などが目的地の場合などには、プライベートジェットを利用するとよいでしょう。
曇の場合
曇りの場合の就航率は、雲の高さによって大きく変化します。移動手段別の就航率は以下の表の通りです。
移動手段 | 就航率 |
---|---|
ヘリコプター | 雲の高さが1,000m以上なら60% 雲の高さが1,000m以下なら0% |
プライベートジェット | 95% |
曇りの日にヘリコプターを利用する際には、雲の高さが1,000m以上の場合は60%の就航率を確保できますが、1,000m以下になると就航率が0%になります。1,000mの雲の高さは、東京タワーの3倍、東京スカイツリーの2倍弱の高さです。
雲の高さは、気温や空気中の水蒸気、大気の安定度、気圧配置によって高さが変動します。
一方プライベートジェットの場合は、曇りの日でも就航率90%以上を維持できます。このことから、曇りの際には、ヘリコプターよりもプライベートジェットの方が向いています。
風の場合
風が強い場合には、ヘリコプターの就航率が大幅に下がります。具体的には、以下の表の通りです。
移動手段 | 就航率 |
---|---|
ヘリコプター | 地上で風速7m/S以上で20% |
プライベートジェット | 地上で風速25m/Sなどの超強風でない限りは95% |
ヘリコプターは、風に対して敏感になりやすく、 地上の風速が7m/s以上になると、到達率は20%まで下がります。 風速7m/Sは、時速25kmで走るバイクや車に乗っているときに感じる風の強さです。
一方、プライベートジェットは強風に対して比較的高い就航率を保っています。プライベートジェットが欠航となる風速25m/Sとは、屋根瓦が飛んだり樹木が折れるほどの強い風です。
このように、強風の時の移動手段としては、安定性の高いプライベートジェットがより適しています。
ヘリコプターとプライベートジェットの違い【機体のスペック】
ビジネスでお客様を接待するために品質を重視する方は、ヘリコプターとプライベートジェットの機体のスペックで比較するとよいでしょう。
以下では、一番リーズナブルで人気のある代表的な機体でヘリコプターとプライベートジェットを比較します。
ヘリコプター(AS350)
特徴
AS350は、エアバス社の主力機種として世界中で愛用されているヘリコプターです。セレブの間でも移動手段として高い人気を誇っている機体です。AS350のスペックは、以下の表の通りです。
項目 | スペック |
---|---|
飛行距離 | ~500km |
飛行速度 | 200km |
座席数 | 乗客5名乗り |
トイレ | N/A |
プライベートジェット(Mustang)
特徴
プライベートジェットの中でもリーズナブルで人気のある機体が、セスナ社の「サイテーション マスタング」です。
世界で最もコンパクトなプライベートジェットとして、世界中で愛されています。短距離路線を得意としており、日本では東京→大阪、東京→札幌、大阪→鹿児島などの路線で使われることも多いのが特徴です。
マスタングのスペックは以下の表の通りです。
項目 | スペック |
---|---|
飛行距離 | ~2,161km |
飛行速度 | 630km |
座席数 | 乗客施規4名乗り |
トイレ | N/A |
また、大谷翔平選手も乗ったプライベートジェットの機種は「Global7500」といわれる14名乗りの大型機体です。このような大型機は、総資産が180億円以上の富裕層向けの移動手段として知られています。
高級プライベートジェットの特徴は、プライバシーが完全に確保された空間で快適な移動が楽しめることです。またプライベートジェット機内は、ペットの同伴が可能であるため、犬や猫と一緒に大切な時間もお過ごしいただけます。
ヘリコプターとプライベートジェットの違い【時短性】
移動にかかる時間を重視する人は、時短性の観点からヘリコプターとプライベートジェットを比較するとよいでしょう。以下では、それぞれの強みを活かした時短性をご紹介します。
ヘリコプター VS 電車、車
まずは、代表的な移動ルートで、ヘリコプターと電車・車との所要時間を比較します。
東京→箱根
箱根は箱根強羅や金乃竹、ふふなど高級旅館が立ち並ぶ温泉街です。昨今ではインバウンド需要で外国人が急増中の人気観光地です。
【ヘリコプターなら(東京→箱根強羅)】
・東京ヘリポート→箱根仙石原ヘリポート
・所要時間:25分
引用:https://maps.app.goo.gl/rjCiCfiNfyYSTgPz9
【車なら(東京→箱根強羅)】
所要時間は120分で圧倒的にヘリコプターの方が早く、便利です。特に高速道路の混雑・渋滞や小田原周辺での下道混雑にうんざりした人は多くいるでしょう。
【電車なら(東京→箱根強羅)】
所要時間は140分で、東京からは小田急特急で箱根へと向かいます。終点の元箱根駅から箱根強羅まではタクシーや電車を使う必要があり、手間や移動に時間がかかります。ヘリコプターと電車では、ヘリコプターが圧倒的に早いことがわかります。
大阪→直島
岡山市にある直島は、アートアイランドと呼ばれるほど有名です。現代美術に関わるさまざまな活動の拠点になっています。地中美術館、ベネッセハウス、家プロジェクト、南瓜に代表される屋外作品が島内に数多く見ることができ、訪日した富裕層からの人気が絶えません。
【ヘリコプターなら(大阪→直島)】
所要時間は40分で、直島内にある専用のヘリポートへ着陸することができます。
【車、船(大阪→直島)】
所要時間:150分で、車では離島のため直接向かうことはできず、近くの港から船で向かえます。ヘリコプターと比べると4倍近く時間がかかります。
【電車、船(大阪→直島)】
所要時間:160分で、岡山駅まで新幹線で向かい、タクシー、船を使って直島へ行くルートです。こちらも車を使った場合と同様に、ヘリコプターとの所要時間の差は大きいです。
プライベートジェット VS 一般飛行機、新幹線
プライベートジェットと一般飛行機、新幹線との所要時間を比較します。
東京→札幌
【プライベートジェット】
所要時間:90分
【一般飛行機】
所要時間:90分
混雑しがちな人気路線のため、飛行時間は一般便と変わりません。しかし、プライベートジェットであると、柔軟な出発時間の設定が可能です。搭乗者の都合に合わせて待機してくれるため、時間に追われる心配がありません。
また、自宅やホテルから飛行機に乗るまでの過程や降りてから目的地に到着するまでの過程が、プライベートジェットと一般の飛行機とは異なります。
アリラのプライベートジェットは、羽田空港離陸の場合ロールスロイスでの送迎があります。プライベートジェットの真横に車が直接横付けしてくれるため、そのまま搭乗するだけで済みます。チェックインや手荷物検査などの手間が省けるため、スムーズな搭乗が大きな利点です。
大阪→福岡
【プライベートジェット】
所要時間:50分
【新幹線】
所要時間:120分
プライベートジェットと新幹線を比べると、倍近く所要時間に差がでます。
ヘリコプターとプライベートジェットの違い【金銭面】
コスパを重視する人は、料金の違いの観点から比較するとよいです。先程の各路線を金額にまとめてみました。
【東京→箱根】
料金 | 移動手段 |
---|---|
590,000円 | ヘリコプター(乗客5名で) |
10,000円 | 車(4~6名) |
20,000円 | 電車(4名あたり) |
【大阪→直島】
料金 | 移動手段 |
---|---|
790,000円 | ヘリコプター(乗客5名で) |
12,000円 | 車(4~6名) |
52,000円 | 新幹線、タクシー、船(4名あたり) |
【東京→札幌】
料金 | 移動手段 |
---|---|
1,529,000円 | プライベートジェット(乗客4名で) |
100,000円 | 飛行機(乗客4名で) |
【大阪→福岡】
料金 | 移動手段 |
---|---|
1,452,000円 | プライベートジェット(乗客4名で) |
60,000円 | 新幹線(乗客4名で) |
新幹線や車で移動する場合、安価で移動することは可能ですが、移動に時間や手間がかかります。
一方、ヘリコプターやプライベートジェットはビジネスで大事なお客様を接待する場合や、完全プライベートな空間での移動が必要な場合に、大きな価値を提供できます。
さらに、飛行機や新幹線での移動は、人数が変更に伴い、追加チケットを購入する必要があります。ヘリコプターやプライベートジェットでは、上限搭乗可能人数までであれば、いつでも人数変更が可能です。
まとめ
ヘリコプターは、200km以内の近距離移動に適しており、目的地周辺に空港がない場合でも、ヘリポートや着陸可能な場所があれば到着できます。一方、プライベートジェットは200km以上の長距離移動で、空港がある場合に便利に活用が可能です。
運航費用はヘリコプターの方がコストパフォーマンスはよいですが、就航率や快適性などの面では、プライベートジェットの方が多くの利便性を備えています。
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